ひげふじ  デジカメ俳句

「デジカメ作品交歓会」#648 上野公園東照宮冬牡丹

2009/01/21夜から雨の予報に寒の弛んだ昼下がり、
上野のぼたん園にゆき、
「花より団子」と熱い甘酒に、
みたらしと
つぶあんの
団子を食べ、
俳句二点の
恥さらしをしてきました。
「琴の音に牡丹も人も美しき」
「昼下がり薄日に色映え寒牡丹」

上野東照宮冬ぼたん園俳句立看板集。 俳句の勉強に筆写させていただきました。
画像#No.は撮影時のデジカメ・コマNo. ☆マークは絵馬型木札。 無印は短冊型木札。
達筆の墨書きを判読できず、見誤り読み違えがあるでしょうが、乞ご容赦。

画像No 俳句 作者 画像No 俳句 作者
#022 息見ゆる まで近よりて 冬牡丹 信子 #046/48 庭石の 石を力に 寒牡丹 ゆき
#047☆ 開かむと 気息ととのふ 冬牡丹 澄江 # 049 一杓の 水に木の香る 冬牡丹 瞳子
#050 丸き背を なほ屈め見る 寒牡丹 #051 寒牡丹へ ひとりひとりの 閑かな瞳  白花女
#052 朝の日を 玉と抱きて 冬牡丹 あい #053 よべの雨 <-->みたる艶 寒牡丹 英夫
#054/060 雪女郎と なるや崩れし 白牡丹 ちえ子 #055 緋ぼたんに パレットひらく 寒日和 さち子
#058 しんしんと 苑の青空 寒ぼたん 白女定 #061 寒牡丹 淡きは淡く 濃きは濃く  綾子
#062 咎人の ごとく菰被て 寒牡丹 文忠 #063 微熱出づ 雪の牡丹に 逢いに来て 千鶴子
#064 被せ藁に かくれがほして 寒牡丹 哲也 #065 洗硯を 得ざりし悔や 冬牡丹 敬之助
#066 <-->の こころあたため 寒牡丹 秀三 #67/151 影もまた 藁がこひ出ず 寒牡丹 美佐子
#068/70 冬ぼたん ひとときは世の ほかに在り 涼子 #169 寒牡丹 開ききったる 安堵かな 沙羅
#179/233 深窓より 被せ藁が好き 冬牡丹 丁児 #212 太陽の 方へ傾き 寒牡丹 和絵
#213 冬という 字のさきにあり 冬牡丹 #214 冬牡丹 愁眉忽ち 開きけり
#215 朝戸出の 素心にまみゆ 寒牡丹 フジ江 #216 寒牡丹 施無畏のごとく ひらき初む 隆子
#219 朝の日の つめたくありし 寒牡丹 千枝子 #220☆ 万象の けぶりていたり 冬牡丹 七菜子
#221 冬牡丹 けふ目を去らぬ 火の色に 敬之助 #222 囲はれて 是非なき色を 寒牡丹 久子
#223 男結びの 菰縄確かと 寒牡丹 享子 #224 菰内に 葉を溢れしめ 冬牡丹 清子
#225 藁を被せ 出< >のさま 寒牡丹 可奈子 #226 冬牡丹 雪より白く 差ぢらへ里 澪舟
#227 藁囲ひ はみ出している 冬牡丹 三千代 #228 純白は 誇りの極み 寒牡丹 真砂女
#232 歳々の 見足らぬ思ひ 冬牡丹 敬之助 #234 膝折りて 冬の牡丹に 寄りゆかな 真木子
#235/246 被せ藁の 一つ家めきて 寒牡丹 香代 #237 日を恋いて 爪先立ちの 寒牡丹 弘子
#238 木漏れ日に ひとひら散りぬ 寒牡丹 中田 #240 仏足の ごとき靴あと 寒牡丹 恵子
#243 一ひらを 開きとどまる 寒牡丹 澄江 #248 くれないの 二花抱き合う 寒牡丹 美江
#255☆ 吸うよりも 吐く息大事 冬牡丹 #256☆ 句に詠めば 白さの失せむ 寒牡丹 狩人
#257/274 遺すもの ひとりの娘 寒牡丹 妙子 #258/273 人立てば 日ざし奪はれ 寒牡丹 湖秋
#261 崩るるを 拒みつづけて 寒牡丹 静子 #262 藁づとは 男結びの 寒牡丹 飛航
#263 遅咲きの われに親しき 寒牡丹 健志 #264 永住権 東海に得し 寒牡丹 秋麦
#284/348 寒牡丹 顔を上げれバ 誰も居ず 虚空 #284/347 冬牡丹 寿りはいつも 子の上に まさ子
#317 一人来て 一人去る影 冬牡丹 みつ子 #318 描かれて すこしやつれし 冬牡丹 美智
#319 背を合せ 相寄り籠る 寒牡丹 安子 #321 踏みこみし 足跡一つ 寒牡丹 ひさを
#322 一戸づつ 訪うごと寒の 牡丹かな 志づ子 #323 寒牡丹 胎内仏の おわすごと 信雄
#324 天つ日に 真向かう気迫 寒牡丹 霧海 #325 この恋の 行来知らず 冬牡丹 孝子
#326 咲きそうて 紅さびしめる 冬牡丹 寿子 #327 静かさの 要に白き 寒牡丹 一望
#328 うつし世の 緋なる牡丹は こころの火 柚子 #330 ポケットに 五指の蠢く 寒牡丹 信若
#332 手焙りに 言葉ぬくめて 冬牡丹 照子 #333/334 あさあさと 土乾きて 冬牡丹 みづえ
#335☆ 冬牡丹 心の隅に 灯しけり 敬之助 #336☆ くろぐろと 土愛します 冬牡丹 麻紀
#337 被せ藁の 切り口にほふ 寒牡丹 澄子 #338 空ゆく日 あれども見えず 冬牡丹 柴一水
#339 夜はいかに 被せ藁粗き 寒牡丹 土筆 #340 寒牡丹 開きて言葉 ある如し ちしほ
#341☆ 朱に染まぬ もの世ありて 冬牡丹 寛永 #342/343 冬牡丹 咲きし証しの 紅散らす
#345 霜おいて 更に力の 白牡丹 美代子 #346 寒牡丹 夢の貧しさ なかりけり 總男
#349 ゆるやかに 紅の渦解き 冬牡丹 春鈴 #373☆ 咲きつぎて なほ色とどむ 冬ぼたん 美子
#377 冬牡丹 つめたき風を よろこびぬ 覚子 #378 冬ぼたん 合掌時に 在るおもひ 美恵
#380☆ 散る牡丹 人掃き箒を 風<圧さふ> さち子 #385/386 神かくし されし子らかも 冬牡丹 美都江
#387 火の色を 恋ひて火いろの 冬牡丹 #392 能舞の こと白光さし 冬牡丹 より子
#393 金輪際 うしろは見せず 寒牡丹 本嘉子 #404☆ 被せ藁の 日に芳しき 寒牡丹
#405 雲裏に 太陽ありて 牡丹園 沖祐 #406/407 大輪の 茎ひらく耐え 寒牡丹
#414 雪を得て 更に力の 寒牡丹 幸江 #415 渡来して からくれないの 寒牡丹
#431/437 来世また みなでよろし 冬牡丹 恭子 #432/438 壷酒設け 李白もてなす 冬牡丹 八江
#433 敷藁を 突き抜く茎あり 寒牡丹 まさ枝 #434 夢の又 夢の色なり 冬牡丹 敬之助
#436 紅色を 包み蕾の 寒牡丹 #444 八方に 開き崩れず 寒牡丹 佳子
#446 冬牡丹 怒涛の雲の 去りにけり  柚子 #452 わが咳に 散りにしあらず 寒牡丹 麗子
#456 風はこぶ 亡き師の声か 冬ぼたん園 しづえ #459 冬牡丹 脚下照顧と いふ言葉 敬之助
#460/462 唐衣 妍を小出しに 寒牡丹 撞伍 #461 色つつみ 日ざしを包み 寒牡丹 いさよ
#465 風すぎし あと衣つれの 寒牡丹 美佐 #469 敷藁の すこし乱れて 寒牡丹
#478 ひらききり 冬の捨身の 白牡丹 英子 #479 寒牡丹 絹のふくらむ ごとくなり さとの
#480 寒牡丹 琴一つとせ 二つとや 才五 #484 菰内の 隣りは知らず 冬ぼたん
#494 楊貴妃は 知らねどかくや 寒牡丹 #500 百花見て 心に一つ 冬牡丹 美代子

特に判読できなかった立看板の三枚。

#053 よべの雨 <-->みたる艶 寒牡丹 #066 <-->の こころあたため 寒牡丹 #380 散る牡丹 人掃き箒を 風<圧さふ>

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